【どこか行きのスロウ・ボート】
その夏は、なんとなく嫌な夢を見ることが多かった。 -ここでおわる- 小六さん、かなぁ・・・? ---- 「太陽は罪なやつ」を思い出しました。嫉妬する太陽というのが良い味出していますね ---- 1200字でめいっぱい詰め込んであったと思います。読み応えありました。星の海で一人歌う春香のイメージがもう少し形成できていればもっと素敵だったかななんて思いました。というか、「その星の海では〜」の一文がすっごい素敵だったのでラストの一文に使って欲しかったなって思いました! ---- 行く宛のない想いが、波の行くまま潮の流れるままに漂流していて、きっとどこかに本当は辿り着きたいと、心では思っているのだろうけれど。春香とプロデューサー、二人きりの浜辺に迎えに来るスロウ・ボートは、遠い宇宙に孤独と運命を抱きしめたまま旅立って行くのかもしれない。そんな益体もない事実を、春香はしっかりと手に入れた。切符の残りはたぶん、アンタの分しか残ってないんだぜ? 一覧でも目を引くタイトルに吸い寄せられ、字数限界を物ともしない叙情的な描写に感嘆致しました。 ---- 自分、作品002を投稿した者なのですが、いやぁびっくらこいた。視線は同じなのに、食い合いはせず。テーマとモチーフだけが奇妙な接点を持って鏡合わせみたいになってます。今回合作の企画なんてしたっけ? とか思いました。これがSTAND ALONE COMPLEXというものでしょうか。「ふっざけんな!お前の駄作と一緒にすんな!」とか思われてるなら本当にごめんなさい。文章の方は、有無を言わせない力強さで、書いた方の鼓動や息づかいまで聞こえてきそうな血の通った文章が、ぐりぐりとこちらを引っ掻いてきました。「もう少し力を抜いてもいいんじゃない?」とか思ったのですが、「黙れ!」の一喝で殴り飛ばされました。すいません。いやぁでも本当にビックリした。 ---- 「太陽がやきもちを妬いて引っ込むのも道理だった」の一節に、やられました ---- びねt……いや、なんでもない ---- この空気は・・・にわさん?! ---- 全体としてモノクロームの世界を強く印象づけながら、春香の周りにだけ色が存在する、そんな一枚絵を想像させられます。「ふたりでいる」のに、描写は『一人と一人』と感じさせる隔絶。向かい合わせの孤独、というか。そんな風に不安定で虚無的で、なのに「確かにこれは青春を題材にしている」と感じさせるのが凄いところだと思いました。「俺」の抱えるものはなんなのか、孤独か恐怖か喪失感か不安か、或いはそれ以外の何かなのか、いずれとも言いがたい、言語化できないもどかしさが何度も何度も読み返させます。 ---- 実に描写が巧みな作品です。春香の横顔がありありと脳裏に浮かんできました。あるさんっぽいとも感じましたが、東方部の誰かかもしれませんw いずれにしても、SSを書き慣れているように感じました。 ---- 独自の雰囲気が凄い。Pと春香の存在だけで世界を構成してしまった感じ。短さ故に余韻が強烈に響きました。にわさんの作品にも似通った雰囲気があるのですが、これ誰だろう…… ---- これ好きだなあー。何度も読み返したくなります ---- 色々な解釈のできそうな話。何度か読み直しましたがまだ読み解けません。 |