【私へ】
26歳の私へ fin 手紙形式で過去と未来をうまく繋いだなって印象ですね。時系列を繋げて小鳥さんの青春が一度終わり、(ここからは贅沢かもしれませんが)すでに新しい青春が始まっているようにしたほうが新しさがあったかと思います。 ---- 青春に年齢は関係ないのです ---- これは非常に面白い形式の作品ですね。予想通りに手紙の存在を忘れていた小鳥さん。けれどその中身は10数年前から一貫していて。「なんちゃって」と誤魔化しちゃうところも変わっていなくて。この作品の小鳥さんはとても魅力的に感じました。 29歳じゃないのかとか恋はどうしたとかツッコミどころはありますけど!(笑) ---- 16歳のぴよっさんに28歳のぴよっさんがほっぺたつねつねされて、涙目になりながらも笑っている……そんな光景が、脳裏をよぎり…… ---- 未来の自分に手紙を書く、というのがとても古式・・・もとい、小鳥さんらしいなという気がしました。バカで世間知らずだった頃の輝きとはまた別の輝きを手にした小鳥さん。青春の喪失は悲しいばかりじゃない。涙を流しながら、心配しないでという返信をする小鳥さんはとても美しい女性でした。小鳥さんは16歳の青春を終えて、28歳の青春をまた始めていくのだとも言えるのかなと感じます。短い文章に小鳥さんの魅力がふんだんに盛り込まれた作品だと思いました。 ---- 小鳥さんは俺の嫁です。 ---- 自分への手紙と言えば目を覆いたくなる物の筆頭、青春を過つ自由だとするならまさに青春の聖遺物ですが、そこにあえてピヨちゃんを送り込むことであら不思議、絶妙にきれいな小鳥さんが生まれていた、青春にふさわしい作品だと思います。 ---- 希望に満ち溢れた将来を書き綴る一方で、夢破れた場合のこともきちんと気にかけている16歳の小鳥さんは、まさにいま、事務員としてアイドルの女の子たちを支えるにふさわしい心配りの持ち主だと感じさせられました。「皆を直接サポート『できる』」という表現にも、28歳の小鳥さんが後悔や悲しみを抱くことなく、事務員としての仕事を心から愛している様子が伝わってきました。すばらしい作品を読ませて頂きましてありがとうございました。 ---- 16歳の小鳥さんはどんな気持ちで10年後の自分に手紙を書いたのでしょうか。文面からすると既にアイドルとしての限界をみていたのかもしれませんね。 ---- 妄想のあとの「なーんちゃって♪」が似合う小鳥さんですが、こういう形で「なんちゃって」を使われるとある意味しっくりくるもんだなと再認識させていただきました。なんちゃって。 ---- 小鳥さんから小鳥さんへのメッセージは、なんだか優しい。終わった過去とは言え、ほっこりしました。 ---- きれいな小鳥さんでした ---- 小鳥さんは生涯現役で青春を謳歌しているのだ、と言わざるを得ない |